約 891,303 件
https://w.atwiki.jp/yarufool/pages/28.html
_ ... -───‐- __ { 、 ´  ̄ ̄ ̄`丶、 `丶\ i、 `=ニ二. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ` ヽ| ヽ >‐z lWlへレW\ | /7/ / lヘトlへlヘl` ̄ ヽ / /レl/| l \ / /| // l、 l、 l ∧ __/-‐ ア ∨´ l | | ヽ {_ヽ |ム l∧ 、 ヽ ヽ / l ヽヘ V Vヘ|ワ| |カ| ヽ ヾヽ / / トl、 lム l V l _ゝ!ナ´lィ 、 l} ハ. / イ {r代lテハ, 丶l ′ | イ |メl l、 ハ l / | | ヽ一´ \ l/ | / | 、ヽ、| l/ ∨ lゝ ヽ. ヽ, _'___| /l/ニニl ̄` ′ ∨ | ヽ `≧‐ ,r',. ̄`゙ 〈〈 ̄/|j/ ' { ∨| | ∧ >. ハ∨〈 | v| | / ム彡' >r‐ ´ l l7, 〉 | ゙l .ノ'´ 〈( \ ∧vj/ _ -‐ ´ ̄ ̄` 、 \、 /レ 〈(/ `"‐-、_ .>¬ /「 ̄ ̄ , ` ‐-、 , ´  ̄|| /| / ̄ ̄ ̄\ \ 【名前】シン 【属性】中立・善 【レベル】2(未熟な魔術師) 【HP】80 【MP】360 【ステータス】筋力:E(10) 耐久:E(10) 敏捷:E(10) 魔力 C+(32) 幸運 F(0) 【技能】 魔術:D+ 基礎的な魔術を習得。 一端の魔術師と言うには程遠い。 才能は普通以上にあるので、師が師なら化ける。 不幸の星:D 不幸になるという運命の下に生まれた。 運が関わってくる事柄に対し酷い目に遭う。 【武装】 特になし 【スキル】 『外傷治癒』 種別:回復スキル 消費MP:80 「対象:味方1体」に対し、外傷を治癒する魔術を行使する。 500の固定値、対象のHPを回復する。 【備考】 ライダーのマスター、アルカナは魔術師。 シックスというマスターに何らかの因縁があり、探しているようだ。 現在はやる夫と半ば限定的な協力関係にある。
https://w.atwiki.jp/vipdelcb/pages/23.html
言わずとしれた汚いアサシンさん るしえるの世界では全然汚くないよ。やだそんなとこ舐めちゃやだぁ・・・ アサシン!アサシン!!!クンカクンカスーハースーハー・・・ 育成例 ■AGI型 初期ステはSTR 10 AGI10 DEX10 最初にDEXを12にした後全力でAGIに振る。60~70になったらSTR一筋で見事な脳筋の完成 アサシンのAGI+補正のおかげで序盤からもちょいちょい避けてくれるから他に比べてマゾく感じない 優秀なスキルが多いが、その分まんべんなくとると火力不足に悩むこともしばしば。デモンズ、ヘブンズの二つがあれば生きていける。 パッシブは回避が20%あがる幻影身法は10振ること。これであなたも忍者になれますうるさい黙れしね ■AGI極型 上記の型のAGIを99まで振り切っちゃう型。回避装備詰みまくれば一部ボスならいけると思う ただし普通のMOBならAGI70もあれば回避上限になっちゃうからその辺はお前にまかせる 注意点 ■ガンスリンガーに転職する場合 ガンスリになるんであればちょっと考えて欲しいことがある (この先を読むにはわっふぉーわっふぉーと書き込んでください)
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/677.html
突発的思いつき企画 ○○はシンの嫁シリーズ第ニ弾 ジナイーダはシンの嫁 ACMoJ アナザーエンド 最後の魔鳥 シン・アスカがレイヴンのいる世界に飛ばされてからおよそ一年。 サイレントラインと呼ばれた地上の未踏峰地帯が開放され、人類がかつての領地を取り戻した頃、それは起きた。 何処からか現われた無人の自爆兵器が、見境無く世界を襲ったのだ。 そんな中レイヴンたちも多くがその命を落とした。 その中にはフリッツ・パーン、エネ、レジーナ、つまりシンの知り合いの名も含まれていた。 そしてジノーヴィー、アグラーヤもまた命を落とし、ジナイーダは消息不明となった。 再び全てを失ったシン。 だが世界は、彼を病的なほど愛している戦の女神━マーズ━は、シンに立ち止まる時間すら与えなかった。 特攻兵器来襲から半年後。 ミラージュ、クレスト、キサラギ。 かつてのレイヤード三大企業が創設した『アライアンス』が取り敢えずの世界の統治を宣言。 それに反発した者達がレイヴン、ジャックOを首魁とした反抗組織『バーテックス』を立ち上げた。 これに対しアライアンスは生き残りのレイヴンを集めレイヴン、エヴァンジェを指揮官に据えたアライアンス戦術部隊。 通称『ATF』をもってこれの鎮圧に当たった。 泥沼になるかと思われた戦況を打ち壊したのはジャックOの衝撃的な言葉であった。 「今から24時間以内にアライアンス本拠地を総攻撃する。 なお敵対するレイヴンには賞金を懸ける」 それに対抗するようにアライアンスも敵対するレイヴンの首に賞金を懸け、世界は動き始めた。 生き残ったレイヴンは23人。 その中にはシン・アスカとジナイーダの名前もあった。 シンは再び戦場に出る。 ジナイーダを連れ戻し、ジャックOの真意を知るため。 戦いの中で明かされたジャックOの真意。 それは驚くべきものだった。 世界を襲った特攻兵器は旧世界の遺産、インターネサインにより作られたものであり、未だそれは稼動し続けているという事。 インターネサインを破壊しえるのは管理者にイレギュラーと呼ばれた者達だけだが、その人たちは既にこの世に居ない。 その為ジャックOはイレギュラーになりえる、つまり先天性戦闘適合人類━ドミナント━を探していたのだ。 その候補はシンとジナイーダ。 そして残ったレイヴンは4人。 もはや一刻の猶予も無いと見たジャックは、二人をインターネサイン中枢へと突入させる為、命を落とす。 「ジナイーダは既に中だ。 早く行きたまえ!」 「ここは私に任せたまえ。 その代わり必ずインターネサインを破壊しろ」 「それが、私がレイヴンとして生きた証なのだから」 一つの依頼、『インターネサインの中枢破壊』を残して。 インターネサインへと突入したシンの前にその守護者、無人戦闘兵器パルヴァライザーが立ちはだかる。 苦戦するシンの間に現われたのは、ATF指揮官エヴァンジェであった。 ジナイーダとの戦いで傷付いたエヴァンジェは言う。 「よう、シン・アスカ、まだ生きてるか?」 「行け、例え偽者の私でも、こいつ位は何とかなる。……その代わり頼みがある、この先にある施設を必ず破壊してくれ」 「……後は任せたぞ、レイヴン!」 そしてシンはついに中枢へと到達する。 其処に立っていたのは紫色の二脚AC、忘れるはずの無い機体。 ジナイーダのファシネイター。 しかし以前と違い、主武装であった右腕のマシンガンが、ブレードのあった左手に持ち変えられ、 右腕には巨大なハンドレールガンを装備していた。 又、肩に合ったロケットもパルスキャノンへと変わっていた。 「やはりお前かアスカ、久しぶりだな。 なんとなくお前が来るような気がしていた」 そう言うとジナイーダは振り返り、シンと対峙した。 「……ジナイーダ」 現在シンが乗っているのは元々シンが使っていたコア、(かつての愛機デスティニーのボディを元にしたカスタムメイドコア) そして左ブレードに、今はもういないジノーヴィのデュアルフェイスの頭部、脚部に右肩グレネード、右手のライフル。 アグラーヤのジオハーツの腕部、左肩のミサイルにエクステンションを組み合わせた決戦用の機体。 ジオハーツ、デュアルフェイス、デスティニーの頭文字を取り、名をGDDといった。 「インターネサインは、既に破壊した」 感情の篭らぬ声で、淡々と事実のみを告げるジナイーダ。 「ジャックとエヴァンジェは死んだよ、パルヴァライザーと相討ちで……」 対照的にシンは奥歯を割れるほど噛み締め、二人の死を口にする。 「そうか、残ったのは……私達だけか」 僅かな間を置き、ジナイーダは答えた。 「ジナイーダ、帰ろう」 「いや、まだだ!」 突如として様子の変わったジナイーダはシンへと銃を向ける。 「ジナイーダ、一体何を!」 「決着を着けよう、アスカ。 私とお前。 どちらが最強最後のレイヴンの名に相応しいか」 「ジナイーダ、そんな事に何の意味がある!? アグラーヤさんもジノーヴィーさんも望んでいない!」 シンは向けられたレールガンを振り払い、必死に説得を続ける。 「黙れ、最早言葉は無用だ。 お前もレイヴンであるならば言葉ではなく、銃口を突き付けろ!」 今一度振り払われた銃口をGDDに押し付け、ジナイーダは叫んだ。 「…………ジナイーダ、どこまで強情なんだ、アンタって人はッ!」 悲しげな表情でシンは慟哭した。 道は別たれたのだ。 お互い機体は大破寸前、打てる手は後数手。 シンは機体状況をチェックすると素早くOB(デスティニーから受け継いだ遺産の一つ光の翼、VLエクストリーム・ ブラスト)の起動準備をし、グレネードを構えた。 ファシネイターはブースターを吹かすと、照準を逸らす為、左右に機体を振り、乙の字を描きながら迫る。 シンは適当にタイミングを計ると、ファシネイターが右に機体を振った瞬間を狙い、トリガーを引いた。 放たれた榴弾に一切の躊躇いなく、右に機体を急加速し、それを避けた。 真横に着弾した榴弾が砕け、金属片と爆風が撒き散らされる。 ファシネイターに破片が襲いくる、しかしそれに大した反応を示すでもなく接近を続ける。 「……今更機体に傷ついてもどうってことないって?」 苦虫を噛み潰したような表情でシンは呟く。 もう一度タイミングを計りグレネードを放つ、右肩に当たった。 しかし、肩アーマーが吹き飛んだだけで右腕に一切損害はない。 「これだ。 この感覚だ。 今、私はお前が何を考えているか分かる。 お前の思考が、想いが全て私に向けられている」 突如として通信機から聞こえるジナイーダの声。 「何を言ってるんだ、アンタは!」 僅かな困惑を覚えつつもシンはそれを唾棄する。 「……私がどんなにお前のことを想っても、口に出そうとも、お前は振り向きもしなかった」 「…………」 「だが、今のお前は私を、私だけを見ている!」 それはあまりにも哀しい告白。 ジナイーダの偽りの無い本音だった。 「ジナイーダ……」 シンは己自身に憎悪する。 何故こうなる前に止められなかった。 どうして彼女の思いに気付かなかった。 後悔と悔恨の念が頭をよぎる。 かろうじて思考の全てを持って行かれなかったのは、シンの戦士としての本能と経験があったからか。 ここが戦場であるという事実がシンの後ろめたい気持ちを覆い隠した。 「お前と私はよく似ている。 力を追い求めたもの同士」 「今、この瞬間が私の全てだ! 私達は戦う事でしか分かり合えない!」 ジナイーダの自分の道を貫こうとする様は…… 「そんな事ッ!」 「ならば私を倒して証明して見せろ」 それはかつての自分のようで…… 「ジナイイィィイィィィイダァァッァッァアア!!」 「シィイインン・アァァスゥカァァァアアアア!!」 力尽くでしか止められなかった。 桜色の光翼がGDDの背に広がる、OBとも比較にならない急加速。 これこそが対ジナイーダ戦用に温存していたシンの切り札であった。 GDDの左腕から青白い光刃が伸びる。 MOON-LIGHT。 月光の名を持つ最強のブレード。 対するジナイーダは残された全武装をGDDへと向け、引き金を引く。 轟音と共に弾丸が、光弾が放たれ粉塵を舞い上げる。 立ち上がる粉塵の中、青と桜二種類の光がファシネイターの目の前に飛び出し、その中枢部を両断した。 「やはり強いな、シン」 「私は悪夢に苦しむお前を救えない代わりに守ってやりたかった」 「その為に私は唯ひたすらに強くあろうとした。 ……そして、そこに私が生きる理由があると信じていた」 「だが何時からだろうな、お前を守るという理由と、強くなるという手段が入れ替わってしまっていた。」 「……私はお前に、シンに止めて貰いたかったのかも知れない」 「ようやく、追い続けていた物に手が届いた気がする。 レイヴン。 その称号は、お前にこそ相応しい」 「馬鹿、野郎ッ……」 「俺は、そんな称号なんて要らない。」 「俺が欲しかったのはジノさんが、アグラーヤさんが、そしてジナ! 君がいるあの家、家族だったんだ」 「ははは、そんな……そうか、私が追い続けてきた物はそんな近くに、手が届くところにあったのか」 「ジナ、もういい、帰ろう」 「だが、私はもう」 「君が嫌でも、俺は無理やり連れて行く!」 「シン、私は……」 数ヵ月後、全てのレイヴンがいなくなったレイヤードは再び企業の支配が始まるかと思われた、だがそうはならなかった。 企業の横暴が聞こえる所、緋と紫二機のACが現われ、企業の戦力を一方的に撃破して言ったのである。 無論正義の味方なんていう安っぽいものではない。 正規の手続きによる依頼とそれなりの報酬が無ければ彼らは動かなかった。 だがその依頼と報酬によってのみ従い、いかなる権力、財力、戦力にも従わない姿に人々は畏敬と憧れを込め、 企業はありったけの恐怖と憎悪を込めこう呼んだ。 ラストレイヴンズ つがいの魔鳥と。 とある場所、いつかも分からぬ時間。 男女が座り込み、話をしていた。 「なあ、シン。 次はどこに行くんだ?」 「ん、風の向くまま、気の向くままさ ジナは何処か行きたい所はあるか?」 「そうだな。 暖かいところが良い。 出来れば海があれば最高だ」 「暖かい所、とりあえず南にでもいくか」 「いい加減だな」 「どうせ一箇所に長居は出来ないし時間なら有り余ってるさ、それに」 「それに?」 「君が側に居てくれるなら俺は何処でも構わないさ」 「そうか、私もそう考えていた」 前へ戻る 次へ進む 一覧へ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/10484.html
シンロク(晋禄) 中国の道教の神。 カカン(加冠)と二人組のモンシン(門神)。 台湾で信仰される。
https://w.atwiki.jp/iosdswiki/pages/174.html
アサシン 属性:水 レベル:1 HP:~8400 出現場所:ミッション2・1階 弱点: 部位破壊: 部位破壊の合図:アサシンはな、なんだと!?といってる 報酬ゴールド:2000 宝箱(赤): 黄金版各種 宝箱(青): 悟りの書 ゴールドコイン シルバーコイン 宝箱(緑): 特徴: キングドラゴン(制限時間2時間) ミッション内容「リミットバーストを発動せよ!」 ミッションをクリアせずに討伐すると、0%から登り直し ~を睨んだ!→突進(対象に大ダメージ)
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1783.html
やっぱり思い出したってどうしようもなかった。そもそもちょっと考えたぐらいで分かるんだったら、研究所にいた時にとっくに判明してるはずだ。 どうして俺がここにいるのか。 俺がどうして、俺が知ってる地球じゃない別の世界にいるのか。 コーディネイターは俺以外にいない。宇宙にプラントは存在しない。モビルスーツもなけれればZAFTも、地球連合も、オーブも……戦争だって、ない。 ここは優しくて温かい世界だ。 そんな世界にどうして俺がいるのか。 研究所で一月以上考え込んだって、何も答えは出なかったってのに。 苛立ち半分で頭をかきむしっていると、周りからの視線がより一層集中していった。 あぁ……そう言えば俺、校門の前ど真ん中に立ってるんだっけ。 通行の邪魔だし、何より目だって仕方が無いことに気付いて、俺は校門の脇にもたれかかってまた頭を抱えだした。 初めて研究所に来てから何してたっけ? とにかく事情を話して、色々話を聞かせてもらって、ISの訓練して、それからマユと一緒に過ごして……。 事の次第を記憶から順々に引っ張り上げていく。取り留めのない回想は俺の頭の中で終りそうになかった。 ◇ ドアが開いた。研究所内部、実験場の照明の中に足を踏み入れていく。 敵機確認――操縦者・山田真耶ISネーム『ラファール・リヴァイヴ』。戦闘タイプ中距離汎用型―― 鮮明に広がる視界にはウインドウがいくつも表示されている。映し出された情報の確認にもISでの補正がされているから手間取ることはなかった。 相手の機体は……確か汎用量産タイプだったはず。特殊装備もないし、完全に力試しの意味なんだろう。なら要領はモビルスーツ試験の時と同じだ。パイロットの技量を測るために、最初は意表を突くような真似はしてこない。 肝心の俺の技術と言えば、圧倒的にIS操縦の経験が足りていない。戦闘時間が長引けば長引くほどボロが出て、ジリ貧になることは目に見えている。 『イグナイテッド』の装備は胸部バルカン、対エネルギー仕様実体シールド、中距離ビームライフル、近接戦用実体ダガーが二本。装備自体は基本的なものばかりだし、シルエットの換装にはまだ時間がかかってしまう。装備に頼りきった戦闘は厳しい。 幸いにも装甲は『フェイズ・シフト』だ。実弾相手ならある程度まで攻撃を無視して突っ込める。強襲はなんとか可能。 一撃当てられることを示すだけで十分だ。今ある装備と技術で、やってみせる。 ライフルを構えたところで試合開始のブザーが鳴った。 俺は左手の盾を掲げながら、最初から全速力を出して相手に向かっていく。 慌てた様子でサブマシンガンを取り出し、こっちに銃口を向けたのが見えた。その場で俺を迎撃するつもりらしい。好都合だ。 バラバラと放たれる銃弾が盾に弾かれていった。掠めた弾もダメージにならず、あっという間に距離が詰まっていく。距離、三十……二十……ここだっ! かなり接近できたところで、相手の頭上にライフルを放り投げた。ほんの一瞬で良い、懐に飛び込む隙を作る。 目論見通り、相手の視線と意識がライフルに移った。ライフルに目が行けばこっちのものだ。最高速を維持して、サイドスカートからダガーを引き抜く。もう気付いたって遅い、至近距離。捉えた……っ! 銃を構えようとしたのか、近接武器を取り出そうとしたのか。その腕を掴み、何もさせないうちに力任せに体を地面へ引き倒した。次いで首筋にダガーを押し当てる。試験官の口が唖然と言ったように開かれていた。 数秒の沈黙。それから再びブザーが鳴って、試合の終了が告げられた。 思ったより上手くいったことにほっとし、ダガーを離したところで通信回線が開かれる。モニタールームからってことは、葛城さんからか。 『試験終了、文句なしの合格だそうだ。シン、お疲れさん』 「はい、ありがとうございます」 『ちょっとそこで待ってろ。今俺の方もそっちに行く』 「了解です……っと、すみません。乱暴にしちゃって」 「あっ! いえ、私は大丈夫ですよっ!?」 間近で見てみると、試験官はメガネをかけていて、それでいて妙に人の良さそうな女の人だった。倒れていた体を引っ張りあげるために手を取ると、妙にあたふたとしていて落ち着きがない。本当に大丈夫なんだろうか。 「あの、もしかして怪我とかさせちゃったんじゃ……?」 「いえいえっ! あ、アスカくん、ですよね。あの、怪我とかより、手が、ですね……」 「手? 手がどうかしたんですか?」 握った方の手をひっくり返してみても、どこにも変な部分は見られない。俺の手は全然平気だし、どういうことだろう。 「手って、そっちの手のことですか?」 「ひゃあっ!?」 「どこか痛かったりします?」 「ひゃ、いえっ、駄目です、私はただの試験官ですからそんなっ! まだ会ったばかりです、お互いを深く知るにはまだ時間がっ!?」 「?」 空いた方の手を取って確認してもみたけど、こっちも大丈夫そうだ。ますます分からない。 不思議に思っている俺の前で、試験官の女の人は緑の髪を振り乱してメガネをずりさげている。こうして間近で見てみると、失礼だけどあまり大人のようには見えなかった。 「そ、そんな目で見つめられても私は……あぁ、でも織斑先生の弟さんもいるし……」 「あの、もしもし……?」 「シ~ン。試験が終ったと思えば、お前さんはいったいな~にをしてんだ~?」 葛城さんの声が背後から聞こえてくる。試験官の人じゃなくて俺? 何をしてるって言われても、別に変なことをしてるつもりはないんだけど。 そんな考えを見透かしたように、葛城さんが俺の後頭部を叩いて両手を指差した。 「そ~の両手だ、両手。いつまで握ってるんだ」 「両手……あ、すみません」 そうか、相手の手を掴んだままだったのか。確かに失礼だった。 一旦ISの装着を解除して、言われたとおりに手を離す。 ようやく納得できて、「失礼しました」と下げた俺の頭に、今度はぽんと葛城さんの手が上乗せされた。これじゃまるで悪戯して叱られた子どもだ。 「葛城さん、その手はどけてくださ――」 「山田先生すみません、コイツは類を見ないほどの唐変木なんです。平気で女性とも手をつなぎます、真っ直ぐ相手を見つめます、口説き文句としか思えないことも口にします。ですが本人にその気は全く、欠片ほどもありません。そして厄介なことに、何度注意をしても一向に治る気配が見られません。ですから笑って流し許してやってください、それが一番です」 「は、はぁ……と、唐変木ですか……」 「葛城さん? 俺は別に、この人を口説いてなんか……」 「お前さんにそのつもりがないのはよ~く分かってる。だけど今は黙って頭を下げておけ、唐変木」 「唐変木って……ちょっ、葛城さん、離してくださいって」 顔を上げて反論しようとするけど、葛城さんの手に力が込められ、それも許されない。 「ええい、唐変木じゃなきゃ朴念仁だ! お前さんは、ちょっと、大人しく、してろっての!」 「ヘッドロック、かけられて、大人しくなんて、できません……っ!」 ガッチリと首を固められて、更には頭を叩かれてしまう。クスクスという忍び笑いは試験官の人のものだ。やっぱり笑われてる。 数分間の抵抗も失敗。諦めて大人しく首を垂れていると、「そうそう」と葛城さんは思い出したように言った。 「俺はこの後、お前さんの入学手続きと打ち合わせだ。お前さんの部屋を用意してもらわなきゃいかんしな」 「部屋を用意って、わざわざ? 寮なら空いてる部屋ぐらいあるんじゃ……」 「アスカくんの場合は特例の男子生徒ですから、個室が用意されるんです」 「そう、ですか」 特例ってだけで至れり尽くせりの厚待遇だ。俺はまだ実績になるようなことは全く残してないっていうのに。 「個室には簡易キッチンもありますので、お料理もできますよ。部屋で一人暮らしができるぐらいの設備は備えられますから」 「寮全体がキレイなとこだ。お前さんの部屋も相応のモノになるから、期待して待ってな」 キレイな寮に、キレイな個室。特別な例だから、貴重な男性の操縦者だから。 「? アスカくん、何か質問でも?」 「いえ、別に……」 研究所に来てからずっとこうだ。 穏やかな世界だってことは分かる。 そんな場所に俺がいるんだってことも。 「何だ、不安だったのか? 大丈夫だよ、お前さんは女子と同じ部屋で過ごすなんてことはない。つーかさせたらマズい、色々な意味で」 「そんなわけじゃ……」 不安ではないと思う。違うと思う。 ただ二人の話が俺には他人事のようにしか思えない。それだけだ。 何を聞かされたって、自分のことだなんてはっきりと感じられない。 ここは優しくて、温かくて、平和な世界だ。 ただそれにどうしようもなく違和感があって、胸のつかえが取れないままでいる。 「……そんなことより葛城さん、この後はもう実験場は使いませんよね?」 「そんなことよりって、あのな……お前さん、何をするつもりだ?」 何も考えなくて済むのは、ISを動かしている時だけだ。 「四時間ぐらい訓練していこうって思って。部屋に戻る前に、このままここで」 「――っ!?」 「ええっ!?」 拘束していた腕の力があっけなく緩み、俺は身を離した。 「よ、四時間ですか!? アスカくん、実機での訓練ですよねっ!?」 「そうですけど、何か……?」 試験官の――山田先生って呼ばれたっけ。その人がまた酷く慌てている。 今度は何が原因だろうか。 「無茶ですよ! 実機訓練は体に相当な負担がかかるのに、四時間なんて!」 「でも、毎日それぐらいやってます」 「四時間を毎日!? 体を壊しちゃいます、いけませんっ!」 「……本当に危ないって時は、自分で分かりますから」 「何かあってからじゃ遅いんです! 入学の前からこんな――」 「山田先生、俺から話します」 隣に立っていた葛城さんが俺の両肩に手を置いて、体の方向を変えさせた。 俺よりいくらか背が高いから少しかがんで、目線が真っ直ぐに合うようにして向き合う。瞳の中にはいつも感じられる温かみがあった。 「シン、お前さんの体が丈夫なのも知ってる。だが今日は休んどけ。忙しいのはこっから先なんだ」 「俺は平気です。無理をしてるわけでも――」 「試験に合格したばっかりじゃねーか。お前さんの立場が特殊でも、今日ぐらいは普通の子どもみたいに喜んで良い」 「だけど……うわっ!?」 言いよどむ俺の頭をぐしゃぐしゃにかき回し、葛城さんはニッと歯を見せる。 「お前さんも普段は素直に言うこと聞くってのに、こういう時になって駄々こねんなってんだよっ! それにだなぁ、お前さん勉強の方はろくに手を付けてないって、マユから聞いてんだがなぁ?」 「それは……」 痛いところを突かれた。確かに実記訓練とシミュレーションを回すだけで、貰ったテキストはほとんど開いてない。 「そっちは後でやるつもりでいたんです……」 「訓練の後はマユがベッタリだろーが。分かったらほれ、休みがてらに学問もキッチリこなしてこいっ!」 言い訳が通用するはずもなく、俺は背中を叩かれてしまった。 これ以上何を言っても迷惑をかけるだけだろう。仕方ない……戻るしかないか。 「……了解です。山田先生、今日はありがとうございました」 「い、いえ、こちらこそ! お勉強もがんばってくださいね、アスカくん!」 「……はい」 一言だけ返事をして、実験場の外に向かっていく。 本当ならシミュレーションルームは開いているはずだから、マシンでの訓練ぐらいはこなしたい。それが駄目ならシミュレーターでプログラムの調整。無理ならせめて整備室に行って機体整備だけでも―― 消化不良な気持ちが残っている。途中で足が止まり、実験場の真ん中にいる二人の方を振り返りかけて、また無理矢理に足を前へと動かした。 言っちゃいけない。結局、さっきと同じことを繰り返すだけだ。 迷惑をかけるちゃいけない。心配をかけるような真似だって、しちゃいけない。 重かったはずの俺の足取りは、今は自然と早足へと変っていた。 ◇ 始まりはマユって女の子を助けたあの日からだ。 研究所からなんとか脱出できて、目覚めてから事情を聞かされてすぐに、俺は他の人たちと話が食い違うことに気付いた。 コズミック・イラ、ナチュラル、コーディネイター、モビルスーツ、ZAFTに地球連合、オーブ。そしてロゴス、デスティニープランをめぐる戦争。 俺の知っていることの何もかも、誰も知っている人はいなかった。 逆に他の人たちが知っていることが俺には全然分からなくて、手に入れられる情報を片っ端から調べても、俺の常識が通じない場所にいることを突きつけられるだけだった。 加えて問題になるのは話が通じないこと以外にもあった。火事の現場に俺がいたことだ。 あの火事については原因が不明らしい。武器の開発室から出火したせいで、可燃物や爆発物に燃え移ったりしたのが大火事に繋がったそうだ。 でも自動制御の防災機能が全部停止していたこと、それが整備不良のせいではないことも調べで分かった。それに肝心などうして開発室から火が出たのかが、結局分からないままだ。 身元不明の不審人物が原因不明の火事の現場に、というのは疑われないのが無理な話だ。 俺は病院でどれだけ事情聴取と検査をされたんだろう。当たり前だけど俺は嘘もついてないし異状だって無い。 最後に精神鑑定さえしても結果は真っ白。ますます事態はややこしくなるばかり。 それでもずっと、俺の言うことを信じてくれたのが葛城さんだ。 葛城さんは火事になった建物――つまり俺が暮らしている「日本IS技術開発研究所・通称『葛城研』」の主任で、マユのお父さんだ。見た目は無精ヒゲを生やしてだらしないけれど、かなり偉い人らしい。ここも政府直属の研究機関ということで、すごい重要な場所だそうだ。 葛城さんの口添えのおかげで、俺は今日も研究所暮らしをしている。 そんなことが認められるのも、俺が動かしたパワードスーツ『IS』が原因だった。 『IS』――正式名称『インフィニット・ストラトス』。 宇宙開発用に作られたマルチタイプのパワードスーツで――類を見ないその高性能が災いし、『兵器』として軍事転用された。 世界はお互いに冷戦状態になり、終いにISは国の威信をかけて取り組まれる『スポーツ』へと形を変えて今に至っている。 『スポーツ』になったというのも、ISが兵器として致命的な欠陥を抱えているからだ。ISは「女性にしか扱えない」。 国防の要・技術の最先端が女性だけのものとあれば、女性の社会進出は急速に進んでいき、今やこの世界はどこでも「女尊男卑」の風潮で―― 『――何よ男のくせに! 女性の気持ちが分からないなら黙ってなさい!』 『そうよそうよ! 引っ込んでなさいよっ!』 『さっさと出て行きなさい! 女の言うことが聞けないのっ!?』 『女性を立てるのは男性として当然でしょう!?』 暴言がテレビから矢継ぎ早に届いてくる。 研究所敷地内にある葛城さん宅のリビングで、俺はぼんやりとテレビを眺めていた。 こんな会話があろうことか国会中継から聞こえてくる世界だ。どれだけ世界が平和で、そして女性が中心になっているかが良く分かる。 『こんな簡単なことも分からないの? 男ってやっぱり馬鹿なのね!』 『無知、無知、無恥の三重苦。少しは足りない頭を使う術を覚えたら?』 「……うるさい、余計なお世話だ」 俺の前にある机には、放り出されたテキストが置かれている。頬杖をついてさぼっている最中とあって、テレビの罵声が耳に痛い。 すぐにリモコンに手を伸ばしてチャンネルを変えると、無難そうな音楽番組に切り替わった。 この世界で、本当なら女性だけが使えるはずのISを俺が動かした。同じ日にISを動かした男がいるらしいけど、今までにただ一つの例もなかった事態。 しかも例がなかったどころか、俺のIS『イグナイテッド』は、女性ですら動かせなかった『欠陥中の欠陥機』。パソコンでデータを取れるだけ取れるようにした後は倉庫に放置していた、いわゆる出来損ないだ。 でもISの中心部分のコアは動いたままで、後で確認したら追加装備の設計に特殊装甲の形成まで勝手にやっていたことが判明した。設計された装備は研究所が急ピッチで製造してくれて、俺がテストパイロットということで実験を繰り返している。 国籍、戸籍、その他の身分証明になるようなものはこの国、日本政府の人たちがすぐに発行してくれた。 自国所属のIS操縦者が一人増えるだけで大きな力になる。イグナイテッドは日本に登録されたコアを使用しているから、後はパイロットが確保できれば良い。 国のお偉いさんからすれば、ご機嫌取りでも何でもして俺を囲い込んでおきたいってことだと、葛城さんから聞かされた。 ただしISのパイロットは原則として養成学校である『IS学園』に入学する決まりがある。こればかりは国際法の規定だから無視するわけにもいかないらしい。 幸いなことに学園は日本にあるので、政府の人たちが俺の入学は全てお膳立てしてくれている。試験も今日の朝に終った。 『うおおおおぉぉぉぉーーーーっ! ベッキィィィィーーーーっ!』 『ベッキーが宇宙一カワイイよぉぉぉぉーーーーっ!』 『アハッ! どうもアリガトーーーーッ!』 考えても仕方のないことばかりなのは知っている。 元の世界にはしばらく帰れそうもない。状況はとにもかくにも、分かっていることの方が少ないぐらいだ。 元の世界に帰る方法が見つからない以上はここに残るしかない。ミネルバのみんなを、世界を残して、ここで妙な兵器の実験だ。 『ベッキー! ベッキー! ベッキー!』 『ヒャッハーッ! とても三十路手前とは思えな――』 『ヘイ、そこのアナタ!――少 し 頭 冷 や そ う か ッ !』 ――ドッゴオオオオォォォォーーーーンッ!―― 『ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!』 先の見えない不安も、何もできない苛立ちもあるはずだ。それなのに俺は満ち足りている。まるでオーブにいた頃に戻ったような錯覚さえ覚えるほどに。 誰もが優しい時。本当にオーブと今はよく似ている。 けれどここで誰かの優しさに触れるたびに、強く思い知らされる。目の前のモノが全てなんだって。 もうあの頃のオーブはない。オーブに花が咲いても、ここに花が咲いていても、父さんも母さんもマユも還らない。 そんなことは軍に入ったときに覚悟していたつもりだったのに、今になってその事実に立ち眩む。 『反省できたカナー? アハハハハッ!』 『あんの馬鹿野郎! ベッキーは永遠の十七歳なんだよ!』 『そんなことも知らないなんて、アイツは帝国民じゃねーな!?』 『二度とレベッカ帝国の領土を踏めると思うなよっ!』 『さあ、気を取り直してネクストナンバー! イってみヨーッ!』 『『『『『『うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!』』』』』』 失った過去の悲しみは、怒りと憎しみの力にしかならなかった。戦っていて生まれた迷いは、最後まで完全に消えることはなかった。 平和な世界にいて、怒りと憎しみがなくなっても、俺の迷いはまだ消えてくれない。何がいけないのかすら、自分でもはっきりしていない。 だったらどこに行けば迷いのない心が手に入る? 全てを『力』に変えられるような揺るがない心。誰かにすがらないで答えを見つけられるように―― 「ただいまぁっ! お兄ちゃんいるーっ!?」 玄関口から大きな声が、そして廊下をバタバタと駆けていく音が届いた。 マユが帰ってきたのか……って、しまった。もうそんな時間になったのか? 掛けてあった時計に目をやると時間はちょうど一時きっかり。まだ昼食の準備をしていない。 慌ててソファから腰を浮かすと、俺が返事をする前にマユが部屋へ飛び込んできた。 「お兄ちゃん、たっだいまぁーーっ!」 「あぁ、おかえりマユ――」 「合格おめでとう、とおーーっ!」 「うわっと!」 背負ったランドセルを床へと落とし、マユは走る勢いに任せてソファ目がけてダイブしてきた。捻った上半身でなんとか体を支えて抱きとめると、マユは大きく口を開けてはしゃぎ声を上げる。 「こらこら、危ないから飛び込むのは止めろって」 「大丈夫です~。だってお兄ちゃんが助けてくれるも~ん」 「そんなことしてると、パンツ見えちゃうぞ?」 「きゃっ、お兄ちゃんのえっち! ラッキースケベ!」 「それは俺のせいじゃないってば」 指差した先ではスカートの裾がソファの背に引っかかっている。抱えたマユを下ろしてやると、またマユはおかしいというようにケラケラと笑った。 「あははっ! じゃあお兄ちゃんが鈍いせい~!」 「鈍いってマユ、何がだよ?」 「マユは教えてあげませんよ~だ。試験に合格しても鈍いまま~」 「合格? マユ、知ってたのか?」 「お父さんからメールで聞いたの。お兄ちゃん、マユに教えてくれなかったし」 そう言って不満そうに俺の額を小突くマユ。とりあえず謝る俺の横に座ると、テレビの放送内容に気付いてあっと声を上げた。そう言えばマユは音楽番組をよく見てたっけ。 『I really really love you! My honey! So! Hold me! Kiss me! Love me! Say yes!』 「せい、いえーっす! お兄ちゃん、ベッキーのライブ見てたの?」 「いや、たまたま点けてただけで……マユはこの人好きなんだっけ?」 「そうなの! お父さんの友達ですごい楽しい人なんだよ! 会うといろんなお話聞かせてくれるし、遊びに連れてってくれるの!」 マユはさっとソファの上に立ち、踊りの振り付けを真似はじめた。歌詞の方もそうだけど、ここまで完璧に覚えられるなんて。テレビに映っているアイドルと寸分違わぬ動きを見せるマユに、ちょっと感心してしまった。 「マユもあんな風に、アイドルとかになりたいって思うのか?」 「う~ん……ベッキーは好きだけど、三十路手前で彼氏もいないって、小学生に泣きつくのはいや~」 「そっか……」 アイドルに秘められた真実の一端を垣間見てしまった気がした。聞かなかったことにしよう。 「……お腹空いてるだろ? 今お昼作るから、ちょっと待ってて」 「うん! 何を作ってくれるの?」 「ええっと、冷蔵庫の残りで……海老チャーハンに、玉子スープかな」 「わあ、中華! でもお兄ちゃん、マユの分は――」 「量はあっても油は控えめ、だろ。分かってるよ」 「さすがぁっ! お兄ちゃん大好きっ!」 マユは俺のことをお兄ちゃんって言って慕ってくれている。 でも、この子はあの“マユ”じゃない。俺の知っているマユじゃない。 “マユ”は国語とかの方が得意だったけど、マユは算数とかの方が点数が良くて。 “マユ”はダイエットとか気にしなかったけど、マユは結構そういうの気にしてて。 “マユ”はアイドルに興味はなかったけど、マユはCDとかもいっぱい持っていて。 “マユ”にも俺にも母さんはいたけど、マユはお母さんを早くに亡くしていて。 けれど二人とも、料理もファッションも大好きだ。俺とゲームだってするし、動物園とかにも、大喜びで出かけていく。それにスゴイ甘えん坊で、いつも俺をみると飛んできてくっついている。 違っていて、とてもよく似ている、二人のマユ。二人とも同じように、俺にとって大切な子で……マユがまるで本当の妹みたいに思える。 だからマユと一緒にいて、こうして過ごす何気ないひと時が心地良くて、どこかやるせなかった。 ◇ 周りに渦巻きの模様が入った白地の平たい皿にチャーハンを丸く盛り付けて完成。テーブルに出来立ての海老チャーハンと玉子スープが並んだ。コップに注いだウーロン茶も合わせて、なかなか中華らしい食卓になったと思う。 「いただきます」 「いただきまぁすっ!」 向かいの席でマユがまずチャーハンを一口。反応をうかがっていると、マユがニコリとして「おいしい!」と言った。玉子スープにも口を付けてまたニコリと笑う。 今日の料理は上手にできたみたいだ。料理なんて久しぶりで、最初の方はそれなりに失敗も重ねていたけど、最近は無難にこなせるようになっている。 「お兄ちゃん、今日の点数は満点だね」 「ありがとう。でもちょっと野菜が足りなかったかな。夕飯は野菜中心で作ろうか」 「そうだね。あ、それじゃ夕方にお買い物に行こうよ」 「うん、分かった」 「えへへ、それまで何してよっか?」 「それはマユに任せるよ。俺はもう、何もやることがないから」 自分で言っておいてやりきれない思いに駆られながら、口にチャーハンを運んでいく。油が少なめでも、米はパラパラ、玉子はふわりと舌触りよくできている。出来が良いだけまた情けない。 やることがないんじゃなくて、できることがないんじゃないか。 ここに来てできるようになったのは、ISを動かすことと料理だけなのか。 何してるんだろうな、俺。 みんなを放って安穏と暮らしてて、それなのに、こんなに幸せでいる。幸せなはずなのに、いつまでも心が何かにうずいている。 俺の明日って、こんな風でいいのか? 俺はいったい何をすれば良いんだろう……。 黙々とチャーハンを食べていたその時、パアンッと渇いた音を立てて、マユの両手が強く叩かれた。 「――そうだ、ケーキ作ろうっ!」 「ケーキ……?」 「うん、ケーキ。お兄ちゃんが高校に合格したからそのお祝い」 あっけに取られて聞き返すと、マユは自分の案に得意顔でうなずいている。 お祝いと言われても、ほぼ自動的に入学が決まっただけだから、そんな大したことじゃない。気持ちは嬉しいけど、わざわざケーキまで用意しなくても……。 「お兄ちゃんは嫌? もしかしてお兄ちゃん、ケーキ嫌いなの?」 「嫌じゃ、ないけど……」 俺の濁したような答えを聞いた途端、マユの目がきゅっと釣り上がった。しまったと思ったけどもう遅い。お皿の料理はキレイに平らげたのに、マユの頬はものを詰め込んだように膨らんでいる。 「ぶー! じゃあお兄ちゃん、もっと嬉しそうにしなきゃ! ケーキだよ、ケーキ!? みんな大好き甘いお友達にしてダイエット永遠の好敵手!」 どうやら地雷を踏んでしまったみたいだ。まったく信じられないとか、男の子なのに細くてズルイとか、マユはダイエット大変なのにとか、今にも俺のことを叩き始めそうな剣幕で不平を並べている。 「悪かったよマユ。ありがとう、俺は十分嬉しいから」 身を乗り出すマユを両手で制止する。そうだよな。こういう時には素直に喜んでおいた方が良い―― 「――じゃあどうして、お兄ちゃんは笑わないの?」 「――え?」 笑わない? 俺が? 「ずっとそう。お兄ちゃんが笑ったとこ、マユもお父さんも見たことない」 ずっと……俺、笑ってない……? 笑ってない……笑ってない。 だって、笑うって、何で……? どうして……? だって、俺は約束を守れなくて、ステラを守れなくて、だからアスランを撃って、でも守れなくて、負けて……でもステラとまた約束して、でも俺は、何も、何も……! 「俺は……!」 分かってる、分かってるんだ! 約束はしたさ! 明日を生きるって、ステラに言ったんだ! だけど……だけど、こんな形で、俺が一人で! 平和であったかくて、みんなのことを忘れて、一人で! そんなの……! ――守れなかった俺が、どうして笑えるんだよ……!? 「ダメなのそれじゃあっ!」 「――っ!?」 音を立ててテーブルが叩かれる。米粒のついたレンゲが俺へと突きつけられた。 「お兄ちゃん、また暗い顔してる! ダメだよそれじゃっ! ぶーぶーぶー!」 「マユ……?」 左手をテーブルにかけて身を乗り出し、マユはさらにレンゲを押し進める。前髪に触れるかどうかという距離でようやく止まるけど、マユの言葉は止まらなかった。 「お母さんが言ってたもん。誰でも自分の大事な人に、幸せでいてほしいって思ってるって。だからマユには笑っててほしいって、言ってたもん。お母さんはマユとお父さんが大好きだから、マユとお父さんはニコニコ幸せでいるの!お兄ちゃんもニコニコ幸せじゃなきゃダメ! マユはお兄ちゃん大好きだもん! いつも優しくてカッコよくて!」 火が着いたように俺にまくし立てて、最後に表情を特大の笑顔に変えて、マユが言った。 「マユのこと守ってくれたもん!」 それで満足したのか、マユはレンゲを置いて行儀よく「ごちそうさまでした」と手を合わせた。 俺は食器を下げていくマユを呆然と眺めたままで、何か言おうとしてみても、何も言葉にならなかった。 守れた……俺が、マユのことを……。 そうだ……守れたんだ。 『だからシンも前を見て。明日を……』 あの時ステラは、笑ってた。笑って俺に、前を見るように言ってくれた。 そうやってステラと約束して、最後まで諦めないでいて……ようやく、たった一つだけれど、守れたんだ。 なのに俺はまた諦めるのか? 前を見て、明日を生きるって約束したのに。ステラは笑ってくれたのに。 それを無駄にして、全部放り出すのか? 何もできないって諦めるのか? ……何を迷ってたんだろうな。諦めないで、明日を生きるって、それだけは決めたはずだったのに。 「片づけたからケーキ作ろっ! ほら、小麦粉も出すからね!」 「う、うん……」 食器を洗い終わったマユがキッチンから顔を覗かせると、またすぐに顔を引っ込めていった。テーブルからじゃ見えないけど、マユが飛び跳ねてカウンターの棚を叩いている音が聞こえる。どうやら無理に小麦粉を取り出そうとしているらしい。けれどマユの背じゃ簡単には届きそうもなかった。 「あ……待てって、そんなことしてたら怪我するぞ。俺が取ってやるから」 「大丈夫です~! だってお兄ちゃんが――きゃあっ!」 「――っ! マユっ!」 席を立ってキッチンに入ったところで、マユはつまづいてしまい後ろに倒れていく。間一髪で背中から滑り込み、なんとかマユをかばうことに成功した。どこかぶつけたところは……ない、大丈夫そうだ。 「ふぅ……こらっ、だから言ったじゃないか」 「えへへ~、やっぱりお兄ちゃんが助けてくれた~」 マユはそう言って俺の体にぎゅっとしがみ付いた。やっぱりって……最初から俺頼みだったのか? 何かあっても俺が助けてくれるって? はは……そうだよな。俺がマユのこと守るって約束したんだ。 約束だから守らなくちゃ。まだ一つだけだけど、一つずつでいい。守ることだけは決めたんだから。 「……でもどうせ俺を頼るなら、素直に俺にやってもらうこと。いいな? まったく――」 「ああああぁぁぁぁーーっ! お兄ちゃん上、うえ、うええええぇぇぇぇっ!」 「うえぇ……? あっ――」 マユの声に反応して、顔を上げた時には手遅れだった。 視界に映ったのはさっきまでマユが懸命に取ろうとしていた小麦粉。 棚からひまわりマークの袋がいくつも、白い中身をぶちまけながら俺とマユの顔面に―― ――ばふっ! ――落ちてきた。 「……けほっ……やぁ~ん、真っ白けぇ~」 小麦粉が舞う中でマユの口から白い咳が飛び出す。 「……こらぁっ、マユ! だから俺が取るって言ったんだっ!」 「きゃあ、お兄ちゃんが怒った! あは、あははははっ!」 「このっ、暴れるなっ! ごほっ、粉が、ごふっ、飛ぶじゃないかっ!」 バタバタとマユがはしゃぐものだから、余計に粉塵が舞い上がって、ますます辺りを白く汚していった。あーもう、はたいて落とそうたって、これだけ被っちゃったら意味ないじゃないか。 「まだ薄力粉で良かったな……ほら、お風呂に行くぞ! 早く洗ってここも片づけないと、葛城さんに叱られ――」 「よーう、シーン! 俺の分のメシは用意してあるかー!?」 「あっ、お父さんの声!」 「うえぇっ!? こんな時にぃ!?」 現状は俺もマユも台所まで真っ白。タイミングとしては最悪だ。 どうしよう。キッチンの掃除は間に合わないし、そもそもこの格好をなんとかしなきゃいけない。くそっ、どっちにしろバレるんじゃないか……! 「……お兄ちゃん、逃げよっか」 「えっ!? あ、待てってマユ!」 小麦粉を撒き散らしながら廊下に逃げていくマユ。そんなことしたら、廊下で葛城さんと鉢合わせになって―― 「な、何だその格好は!? いったい何をしてやがったんだマユ!」 「お父さんごめんなさーい! お兄ちゃん早く早くーっ!」 「おいこらシィィンっ! どういうことか説明しねーかぁっ!」 笑い声と怒声が俺を呼んでいる。バレてしまったら仕方ないと覚悟を決めて、俺も廊下へと飛び出していった。こうなったらマユと二人で風呂場に逃げ込んじゃおう。 「おまっ!? お前さんまで真っ白かよ!?」 「すみません葛城さん、掃除は後で必ずやりますから! ほら行くぞマユっ!」 「お兄ちゃんとお風呂に入ってきま~す!」 「こら待て二人とも、逃げんじゃねえ……って、待てよシン! お前さん今、笑って――」 「待てないですっ! 本当にすみませんでしたっ!」 マユの手を引っ張って一目散に風呂場へ駆け込んでいく。 脇を通り抜けた時に葛城さんが何か言っていたけれど、俺はその言葉を待っていられなかった。 ◇ あの後マユに言われて、俺は笑えるようになってたことに気付いた。『誰だって自分の大事な人には幸せでいてほしい』って言葉は、本当に素直に受け止めることができた。 そうやって笑えるようになったあの日から、また色々なことを考えて……なんとか出せた答えがある。 今の俺はここにいて、ここで明日を生きている。だから今は前を見ることを考えようって。 戦争のない平和な世界を作るために、俺にもまだできることがあるはずだ。元の世界に帰れるのはいつになるかも分からないけど、答えだけは自分で出す。もう誰かにすがりはしない。 だから帰る時が来るまで、俺は目の前の明日を精一杯生きる。それが自分で決めた明日の形だ。 もたれかかっていた塀から離れて、俺はもう一度校門の前へと歩み出て行く。 ちょっとだけ振り返った。立ち止まった。その後は歩き出すときだ。 門をくぐる前に少しの間目を閉じて、貝殻の欠片を通した首飾りを握りしめる。ステラに貰ったあの貝殻を模した、俺のIS『イグナイテッド』の待機状態。今の俺の『力』だ。 父さん、母さん、マユ、レイ、ステラ……みんな、見ててくれ。 失った過去も、今ある現実も、その先の明日も……今度こそ大切なもの全てを守れるように―― 「――やってみせるさ、俺はぁっ!」
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/1068.html
【作品名】マクロスゼロ 【ジャンル】アニメ 【名前】工藤シン 【属性】統合宇宙軍 【年齢】18歳 【長所】やっぱりシンは鳥の人ね 【短所】パイロットの腕前は柿崎のが強いらしいとかなんとか vol.1
https://w.atwiki.jp/nenrei/pages/744.html
【作品名】マクロスゼロ 【ジャンル】アニメ 【名前】工藤シン 【属性】統合宇宙軍 【年齢】18歳 【長所】やっぱりシンは鳥の人ね 【短所】パイロットの腕前は柿崎のが強いらしいとかなんとか vol.1
https://w.atwiki.jp/dunandval/pages/390.html
* 属性:速さ レア度:R MAXLv:50 闇に隠れ闇と共に生きる暗殺者。迅速・的確に相手の首を狙うその技法は、とあるウサギの動きを参考に編み出されたという。 特徴 Lv1所持スキル:パワーエッジ(列) アサシン 卵所持数:2 Lv1 LvMAX HP 108 949 SP 60 245 力 14 189 知恵 20 203 精神 12 142 素早さ 32 218 耐久力 16 172 幸運 20 242 ※()内は2013/5/21改訂前の数値 アサシン+ Lv1 LvMAX HP 119 SP 66 力 15 知恵 22 精神 13 素早さ 35 耐久力 18 幸運 22 アサシン++ Lv1 LvMAX HP SP 力 知恵 精神 素早さ 耐久力 幸運 スキル 習得Lv スキル名 無印 + ++ パワーエッジ(列) 1 防御力低下(単) 麻痺攻撃(単) シャインソードⅡ(列) 出現場所 リスト リスト リスト
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/6486.html
「突撃リポーター、青水シンです!」 プロフィール 名前:青水シン(Shin Aomizu) 年齢:不明 職業:光と音の情報屋 役職:リポーター兼カメラマン兼音声さん兼局長 性格:能天気で明るい情報屋。誰とでも敬語で接するが本来の性格を見せないのがどことなく信用できない。 (以上紹介ページより) ハヤカワミズキの作者である、柳神鋭治氏の手描きオリジナルキャラクター。サラダバッ!とか「あんたは一体何なんだ!」とは言わない。 服装が似ているが、もちろん某国の軍人でもない。 ボイスはネット声優の折原幸平氏が担当している。 光と音で相手に情報を伝えることができる。 戦闘では痛みを与えるというより、相手にどうでもいい情報を無理やりねじ込んでいるらしい。 格闘大会のリポートに訪れたはずが、手違いで選手として参加する羽目に。 ストライカーとして「ツァディー皇帝」(ウボァーとは叫ばない)を呼ぶことができる。皇帝という割にやたらフランクだが。 数回相手のいる場所に爆発を起こしサポートする。 他にも挑発で「うつ」、通常投げで「ブロッケン」(ロボやサイボーグではない)という謎の生命体を呼んだりもする。 性能 リーチの長い技が多く、遠距離戦が得意なキャラクター。 特に必殺技のワイヤーショットは一瞬で画面端まで届くので、これらの長リーチ技や飛び道具を使っていかに相手を近付けさせないかがカギとなる。 もう一つの特徴として、使うごとに強化される超必殺技がある。 光系と音系の2つがある。光系のレベルは7段階あるが、光系の技を使うだけでは4段階までしか上げることができない。 音系は2段階しか上昇しないが、この2段階は光系のレベルに加算される。 光系4回、音系2回、そして「皇帝・見参!」を使うことでようやく最高レベルに到達する。 ただし、ラウンドを取得すると次の試合では各レベルが減算されてしまう。 また、光系のレベルのみ、または全てのレベルを最大にしないと発動できない超必殺技がある。 その最強技「ラスト・ジャッジメント」では、金の髪に大きな赤い翼の逞しい天使のような真の姿を現す。 赤い翼で描かれる天使と言えば最上位の「熾天使」だが、果たして彼の正体は……? 光系・音系共に発生が早かったり無敵が付いていたりと優秀だが、レベルを上げるためにもゲージをガンガン使ってしまう。 よって、相手を近付けさせずにゲージを貯めることが重要なのだが、ゲージを貯める前に攻め込まれると対抗手段が避け程度しかなくなる (ガードキャンセルもあるが、1ゲージ消費してしまう)。 機動力の高いキャラ相手だと封殺されてしもうこともある。 超必殺技の「ロッテンムービー」は特殊やられとして昇天するアニメをanim42190で設定できる。 10段階に調整できるAIがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIが公開中。 デフォルトAIは強攻撃やワイヤーショットで牽制し、隙があれば高性能な超必殺技を使ってくる。 ホルン氏のAIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、無敵技の使用頻度を設定可能。想定ランクは強との事。 + CPUのシンが何か専用技使ったけど効果が分からない…… 1ラウンド目限定で、試合開始時に相手がゲージを持っているとすかさずゲージを空にする『逆位置「足るを知らぬ末路」』を放ってくる。 1ゲージ以上貯まってるとダメージも食らってしまう。ゲージ数によって3段階までダメージが変わる。 ゲジマユルールだと必ず開幕2割ほど持って行かれるので、そういった要素のある大会では使用を控えるか、記述がいじれるならば使えないようにするといい。 この技はCPU限定の技で、人操作では使用不可となっている。 逆に、CPUが絶対に使ってこない技も存在する。 出場大会 MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 男のオリジナルキャラクタートーナメント 版権キャラ VS オリジナル・アレンジ連合 勝ち抜き戦 版権VSオリジナル 交代制作品別トーナメント 打倒剣帝!無差別級大会 友情の属性タッグサバイバル 主人公vsオリアレ 肩車バベルタワー建造&破壊バトル 六大勢力大陸争覇戦 四神陣取り外伝【廻り双六】 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント 更新停止中 無茶?無謀?MUGENオリジナルキャラで成長+タッグ大会 削除済み 真冬のランセレサバイバルトーナメント 出演ストーリー MSI B その他 週刊「載ってねぇ」